普段はなかなか聞けない「目の健康」の話。今回は「シーサイド眼科茅ヶ崎」の吉田正至理事長に「目が悪くなる目の構造」について聞きしました。

「暗い場所での読書は、目が悪くなる」正解？不正解？

人が持つ五感の中でも最も重要な役割を果たしているといっても過言ではない「視覚」。「近視遠視の度数は、水晶体の厚さと眼球奥行き（眼軸長）で決まります。これは生まれつきの個人差があります。普段、近くを見ているときはこの水晶体が厚く変化し、遠くを見るときは逆に薄く元の厚さに戻ったりしてピントを調節しています。

子どもの頃『暗いところで本を読むと目が悪くなる』といわれた経験はありませんか？　正確には『暗いところで読む＝近くで読むことを続けている』、すなわち、“水晶体が長時間厚いままの状態”ということです。

およそ6〜12歳ぐらいで水晶体の厚みが固定されてくるので、この年代に近くで物を見る習慣がついてしまっていると近視のまま水晶体が固定された状態となります。10〜12歳でみんなが眼鏡をかけ始めるのはこのためです。中には小学生の頃近くで物を見ていても、スポーツなどで適度に遠くを見ていた子どもは近視が進まない事例も珍しくありません。

また、今まで近視の方が、眼鏡やコンタクトを使って手元で見えていた物が見えづらくなる現象を『老眼』と言い、だれでも必ず起こる症状です。同時期には『白内障』や『緑内障』を発症する確率も高くなり、このような症状がある状態を『目が悪くなる』と言います。

逆に近視や乱視により裸眼視力が悪くても矯正視力が出る状態は、眼科界では目が悪くなるとは言いません。その他含め、目のことで少しでも疑問があるようでしたら、一度受診をお勧めします」。

多焦点レンズをお考えの方へ

同院が力を入れる「多焦点レンズ」を用いた白内障治療は、遠視・近視・乱視・老眼治療が同時に完了します。3焦点で片目50万円、2焦点だと片目38万円ですが、民間の医療保険の先進医療特約で賄えるとのこと（保障内容は保険会社へ確認を）。しかし昨年12月、厚労省の中医協総会で同治療が先進医療から除外されることが決定しました。「同特約が利用できなくなる前に、早めに相談を」と吉田院長は話す。

理事長　吉田 正至
日本眼科学会認定眼科専門医
日本眼科手術学会会員
身体障碍者福祉法認定医

老眼と同時期に発症する白内障こんな症状があったら要注意

白内障の症状チェックリスト

□ 目がかすむ
□ 物が二重･三重に見える
□ 視力が低下してきた
□ 離れた人や人物がよく見えない
□ 暗い所にいると物が見えにくい
□ 明るい所にいるとまぶしく感じる
□ 普段は見えないのに、一時的によく見えることがある
□ 老眼鏡をかけても、文字が読みづらい
□ 老眼鏡がなくても、手元が見えるようになってきた
□ 距離感がつかめず、つまずく

【白内障日帰り手術】自由診療
先進医療特約対応
38万円・乱視用42万円（2焦点眼内レンズ片目）
50万円・乱視用55万円（3焦点眼内レンズ片目）

【追加型専用レンズ】（Add-on）自由診療
片目：近視・乱視用25万円・多焦点35万円
多焦点乱視用42万円

【近視矯正手術】（ICL）自由診療
片目24万円〜・乱視用31万円

シーサイド眼科茅ヶ崎
☎：0467-33-4335
住　所：茅ヶ崎市幸町2-18武藤ビル2F
休診日：土曜日・日曜日・祝祭日
JR茅ヶ崎駅南口より徒歩１分　駐車場一部あり
※火曜・水曜の午後は特殊外来
http://fukokai.com/