まだ冷えた空気が身をまとう朝8時の大磯港。月一回行われる大磯市は既に多くの人で賑わっている。採れたての地野菜は、シートに置かれた途端にたくさんの手が伸びてどんどん売れていく。お店のおじさんが教えてくれたのが「むかご」。なんだか虫の名前の様だか、山芋の蔓にできる小さな実だそうだ。「なかなか買えないよ〜炊き込みご飯にするのが1番おいしい!けちけちしないでむかごをたっぷり入れて炊くのが美味しいんだよ。」笑顔で説明されると味は絶対お墨付き。もうむかごご飯が食べたくて仕方がない。最近スーパーの野菜も、生産者の名前や顔写真が載った商品も増えてきた。だが作り手の生の声は、こういう場でないとやはり届かないのだ。
大磯市はパン、スイーツ、各国料理、雑貨店など、普段店舗を持たない若者達が自分の腕を試す場にもなっている。かつて漁港関係者しか立ち入ることのなかった港は、新進気鋭なクリエイター達の原点となりつつあるようだ。
家で市場で買った大磯産のお米でむかごご飯を作ってみた。おじさんに教わったようにむかごを惜しみなく全部使う。大地の香りが染みたもちもちのご飯にホクホクのむかご。作った人の顔が分かる食材を使った料理は文句無しに美味しい!
大磯の田んぼで出来た米で作る酒
種まきから天日干し、脱穀までこだわりの米作りを行なう「僕らの酒」プロジェクト。無農薬、無肥料のそのお米が、創業1844年の歴史ある酒蔵「久保田酒造」で美味しいお酒に変身。米の旨味を最大限に生かすため、精米歩合を90%に抑えた芳醇かつ濃厚な味わい。僕らの酒ブースにて販売。
大磯市
毎月第3日曜、9〜14時開催
「大磯全体を市(いち)にしよう」がコンセプト。鮮魚は8時に整理券配布、9時販売開始。駐車場が混み合うので電車利用のご協力を。