生涯メガネなし、全距離よく見える白内障手術(3)
〜2017年老眼治療、白内障手術における多焦点眼内レンズの「ニューウェイブ」〜

前回2回の当連載で、白内障手術による老眼治療に高い効果を発揮する3焦点の多焦点眼内レンズ、FineVision 眼内レンズについてご紹介しました。
前回2回の記事執筆時には、FineVisionが世界最高性能、理想的な眼内レンズと考えられましたが、最近2か月に登場した話題として、従来の多焦点眼内レンズの概念を変える画期的な眼内レンズ、「MINIWELL READYプログレッシブIOL」があります。今回からはこの「MINIWELL READY プログレッシブIOL」の紹介を中心に、従来なかったタイプの、多焦点眼内レンズの新しい流れ、いわば「ニューウェイブ」に関して、世界でも最先端の話題を読者の皆様にお届けして参ります。

前回までの記事で、FineVision 眼内レンズのすぐれた性能を特徴付けるポイントとして、次の3つを挙げました。

1.近くも遠くも、そして中間距離(60~80cm先)も、メガネなしで全部よく見える。
2. 乱視の矯正にも、優れた効果を発揮する。
3. 従来の多焦点眼内レンズの弱点だった、コントラスト(鮮明さ)、ハローとグレア(暗い場所での「光の輪」、「にじみ」)が非常に低いレベルまで改善。


FineVisionは現在でも世界最高性能の多焦点眼内レンズの一つである(「プレミアムIOL」という表現で、このカテゴリーの眼内レンズを表現する事も増えてきました)事に変わりはありませんが、今回、一般誌はもちろん、医学雑誌や業界誌も含めておそらく国内のあらゆる記事の中でも最も早くこのAnda誌上でご紹介する「MINIWELL READYプログレッシブIOL」もまた、眼内レンズの歴史に新たな1ページを開く事となった、革新的な多焦点眼内レンズです。「プレミアムIOL」の選択肢として、また一つ有力な眼内レンズが登場した、という訳です。

この眼内レンズは、白内障手術による老眼治療に用いられる、イタリアで開発され製造されているレンズです。ヨーロッパでは2015年に発売され、その画期的な設計思想とデザイン、そして何より優れた性能による高い患者満足度から、登場まもなくヨーロッパの白内障手術専門医を中心に大きな注目を集めました。日本国内では今年2017年初春に一部の医療施設でまず初めて導入され、やはりその高い性能と患者さんの満足度から、従来の多焦点眼内レンズの歴史を塗り替えるものとして、現在白内障手術を専門とする眼科手術医師の間で、急速に大きな話題となっています。

また、ヨーロッパのあらゆる分野の優れたデザインの工業製品や作品に贈られる権威ある賞、A’ Design Award and Competitionにおいて、2016年に科学・医療機器・研究機器部門(SCIENTIFIC INSTRUMENTS, MEDICAL DEVICES AND RESEARCH EQUIPMENT DESIGN AWARD)で最優秀賞を受賞しています。

MINIWELLの原理や性能ついての解説は、次回以降の記事で紹介したいと思います。

お話頂いた方  院長 鈴木高佳さん
鎌倉小町通り眼科
鎌倉市小町1-6-8 リアスコビル1F
☎0467-61-2623
鎌倉小町通り眼科HP

逗子駅前鈴木眼科医院
逗子市逗子5-2-53三盛楼ビル4F
☎046-874-0404
逗子駅前鈴木眼科医院HP

戸塚駅前鈴木眼科
横浜市戸塚区戸塚町16-1 トツカーナ 5F
☎045-860-7888
戸塚駅前鈴木眼科HP

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